COLUMN

【Dr.スティーブン相談室】

私は将来への希望があまりわきません。持ちが楽になるにはどうすればいいですか?

「優しいのに無敵」をお読みになっていただいた読者の方や、Dr.スティーブンのトークイベントに参加された方のアンケートの中で、ちょっとした悩みや、ご相談をいただくことがありました。
第四回も、Dr.スティーブンからの素敵なメッセージをお届けいたします。

 

私は将来への希望があまりわきません。持ちが楽になるにはどうすればいいですか?

【お悩み】
「日本経済は好調だと言われ、数字でもそれが裏付けられていますが、私は将来への希望があまりわきません。毎日何となく不安を感じていて、やる気も出ず、その理由がわかりません。他の国も同じでしょうか? それとも日本だけですか? 気持ちが楽になるにはどうすればいいですか?」
(20代男性)

 

誰も、荒れた海を漂う葉っぱにはなりたくありません。自分の運命の舵を取るために、強くなりたいのです。

多くの人が感じていることを言葉にしてくれて、とてもうれしいです。

この漠然とした不安は、日本だけでなく世界中の多くの国で広がっています。人生を自分自身でコントロールできていないとき、私たちはそう感じるのです。誰も、荒れた海を漂う葉っぱにはなりたくありません。自分の運命の舵を取るために、強くなりたいのです。

経済をどうにかすることはできなくても、その動きにどう反応するかは自分でコントロールできます。人生を上手に、落ち込まずに生きている人には特徴があります。彼らには、高い適応能力があるのです。たとえば、仕事やキャリアがうまくいかないときは、家族や友人との関係を大切にすることに集中します。恵まれない人を助けることを大いに楽しみます。考え方がクリエイティブなのです。

アメリカの若者の多くは、自分の親以上の経済的な成功はできないと思っていて、クリーンエネルギーや安全な農業を通じて環境を守るために働く、といった社会的な意義のある仕事をしています。そして、趣味や好きなことを楽しむ時間を大切にしています。仕事をするために生きるのではなく、生きるために仕事をしているのです。

たとえば、専門職に就いている、ある若い男性は、あまり興味がない仕事でも一生懸命働いて貯金をし、休暇を取って世界中を旅しています。彼は世界中のおもしろい場所を旅するのが大好きなのです。

いまのあなたの気持ちも大事ですが、これからどうするかによって、進むべき方向が決まります。ぜひ、自分の船のキャプテンになって、あなたの人生の舵を取りましょう。そこから新しい冒険が始まるのです。

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